メガソーラー(歴代)

全国メガソーラーランキング

メガソーラーのランキングです。 日本全国を対象に、太陽光発電の発電規模(出力)の大きい順にトップ10を選びました。 稼働済みの発電所が対象です。 1位は岡山の「作東メガソーラー発電所」です。 2位は岡山の「瀬戸内Kirei太陽光発電所」です。 3位は青森の「ユーラス六ヶ所ソーラーパーク」(JDPアセットマネジメント株式会社)

順位 発電所 出力など
「作東(さくとう)メガソーラー発電所」
(岡山県美作市)

<公式動画>
<出力>
257.7メガワット

<稼働開始>
2019年12月

<売電先>
中国電力

<元の土地用途>
山林やゴルフ場跡地

<敷地面積>
410ヘクタール

<パネル枚数>
約75万枚



美作市のゴルフ場跡地に建設された。

新興の発電事業者「パシフィコ・エナジー」(東京都)が運営する。

パシフィコ・エナジーの金当一臣社長が2014年、美作市栄町の市民センターで建設計画を発表した。「岡山は晴れの日が多く、候補地もたくさんある。3号、4号案件と続けていきたい」と語った。パシフィコ・エナジーは、米国でエネルギー事業を展開するジェミソングループの日本法人として発足した。

地元・美作(みまさか)市作東の住民組織は2022年7月、施設を立ち入り調査し、雨水を一時的にためる調整池などの管理状況を確認した。関係地区の住民代表でつくる作東メガソーラー連絡協議会の土居エリアの役員14人が参加。事業者のパシフィコ・エナジー(東京)と交わしている災害防止対策の協定に基づき、土居地区を中心に実施した。参加者は調整池の土砂の堆積状況、発電パネルを設置している斜面の状態を橋本慶次所長らの案内で巡回。「これまでの大雨で調整池のどこまで雨水がたまったのか」「シカなど野生動物は侵入してくるか」などと質問していた。役員によると、大きな問題は見られなかったという。

岡山県美作市では所々で森林が切り開かれ、作東メガソーラーなど数多くの事業用太陽光発電施設が点在する。同市は、法定外目的税「太陽光パネル税」全国初の導入を目指すことを明らかにした。パシフィコ・エナジーは「十分な防災対策を施したのに『迷惑施設』のように扱われ、到底受け入れられない」と反発した。
「瀬戸内Kirei太陽光発電所」
(岡山県瀬戸内市)

<公式動画>


<ニュース>
<出力>
235メガワット(一般家庭8万世帯分)

<稼働開始>
2018年11月

<売電先>
中国電力

<元の土地用途>
塩田跡地

<敷地面積>
260ヘクタール

<パネル枚数>
90万枚

<総事業費>
1100億円

<参加企業>
くにうみアセット
GEグループ
東洋エンジニアリング
中電工
「ユーラス六ヶ所ソーラーパーク」
(青森県六ヶ所村)
<出力>
148メガワット

<稼働開始>
2015年10月

<売電先>
東北電力

<敷地面積>
253ヘクタール

<パネル枚数>
51万枚

<総事業費>
490億円

<運営企業>
ユーラスエナジー
「鬼首(おにこうべ)太陽光発電所」
(宮城県大崎市)
<出力>
133.625メガワット

<稼働開始>
2023年5月

<元の土地用途>
ゴルフ場跡地

<敷地面積>
約156ヘクタール

<パネル枚数>
36万枚

<総事業費>
355億円

<運営企業>
パープルソル合同会社
「三田メガソーラー発電所」
(兵庫県三田市)
<出力>
121.1メガワット

<稼働開始>
2023年8月

<売電先>
関西電力送配電株式会社

<元の土地用途>
ゴルフ場跡地

<敷地面積>
223ヘクタール

<運営企業>
パシフィコ・エナジー
「備前メガソーラー発電所」
(岡山県和気郡)
<出力>
111.8メガワット

<稼働開始>
2020年12月

<売電先>
中国電力

<元の土地用途>
ゴルフ場跡地

<運営企業>
パシフィコ・エナジー
「和歌山メガソーラー発電所」
(和歌山県上富田町)
<出力>
111.055メガワット(一般家庭約4万8千世帯分)

<稼働開始>
2022年4月

<売電先>
関西電力送配電株式会社

<元の土地用途>
ゴルフ場跡地

<敷地面積>
74ヘクタール

<運営企業>
パシフィコ・エナジー
「ソフトバンク苫東安平ソーラーパーク」
(北海道安平町)

<動画>


<ニュース>
<出力>
111.006メガワット

<稼働開始>
2015年12月

<売電先>
北海道電力

<敷地面積>
166ヘクタール

<パネル枚数>
44万枚

<運営企業>
SBエナジー

【関連記事】
「苫小牧市周辺で相次ぐメガソーラー」(2016年2月)
出力1千キロワット(1メガワット)以上という大規模な太陽光発電施設(メガソーラー)の稼働が北海道・苫小牧市周辺で相次いでいる。東日本大震災後、再生可能エネルギーでつくった電気を優遇する「固定価格買い取り制度」(FIT)が後押し。広い用地や長い日照時間の環境が注目を集める。

苫小牧市と安平、厚真両町にまたがる苫小牧東部工業基地(苫東)に2015年12月、二つの巨大なメガソーラーが完成した。

ソフトバンクグループのSBエナジー(東京)と大手商社の三井物産(同)による「ソフトバンク苫東安平ソーラーパーク」(111メガワット)と、シャープ(大阪)とオリックス(東京)が手掛けた「シャープ苫東の森太陽光発電所」(45・6メガワット)だ。

それぞれ苫東で166ヘクタール、141・5ヘクタールという広大な土地を賃借。ソフトバンクが3万世帯、シャープが1万4100世帯の年間消費電力にあたる発電能力を持つ。つくった電気はすべて、北海道電力に20年間にわたって売る。

SBエナジーのメガソーラーはこれで国内23カ所目、シャープは同31カ所目だ。シャープは2015年末、苫東に点検や修理の拠点「太陽光発電メンテナンスセンター」も開設。佐々岡浩執行役員は「雪が少なく日照時間が長い好適地。整備を含めた新たな挑戦をしていきたい」と意気込む。

北海道・胆振地区の厚真町や白老町でも2015年相次いでメガソーラーが運転を始めた。発電した電気を外部に売るには北電の送電網につなげる必要があり、送電線を自前で用意しなければならないが、胆振地区は北電の幹線網に近く、投資額を抑えられる利点もある。
「ソフトバンク八雲ソーラーパーク」
(北海道八雲町)
<出力>
102メガワット(一般家庭約2万8千世帯分)

<稼働開始>
2020年10月

<売電先>
北海道電力

<敷地面積>
123.3ヘクタール

<パネル枚数>
30万枚

<運営企業>
北海道八雲ソーラーパーク合同会社
10 「赤穂メガソーラー発電所」
(兵庫県赤穂郡)
<出力>
102.1メガワット

<稼働開始>
2021年1月

<売電先>
関西電力

<元の土地用途>
ゴルフ場跡地

<敷地面積>
約76ヘクタール

<パネル枚数>
26万枚

<運営企業>
パシフィコ・エナジー
14 「細江メガソーラー発電所」
(宮崎市)
<出力>
96.2メガワット

<稼働開始>
2018年2月

<売電先>
九州電力

<元の土地用途>
ゴルフコース建設予定地

<敷地面積>
140ヘクタール

<パネル枚数>
30万枚

<運営企業>
パシフィコ・エナジー
17 「大分ソーラーパワー」
(大分市)
<出力>
82.2メガワット

<稼働開始>
2014年3月

<売電先>
九州電力

<元の土地用途>
埋立地、遊休地

<敷地面積>
105ヘクタール

<運営企業>
大分メガソーラー合同会社
21 「亘理太陽光発電所」
(宮城県亘理町)
<出力>
79.5メガワット

<稼働開始>
2019年3月

<売電先>
東北電力

<敷地面積>
75ヘクタール

<パネル枚数>
30万枚

<運営企業>
山佐
26 「鹿児島七ツ島メガソーラー発電所」
(鹿児島市)

<公式動画>
<出力>
71.6メガワット

<稼働開始>
2013年11月

<売電先>
九州電力

<元の土地用途>
工場跡地

<敷地面積>
127ヘクタール

<パネル枚数>
29万枚

<運営企業>
鹿児島メガソーラー発電
27 「石川沢川太陽光発電所」
(石川県宝達志水町)
<出力>
71.2メガワット

<売電先>
北陸電力

<元の土地用途>
ゴルフ場跡地

<運営企業>
ファースト・ソーラー・ジャパン
28 「上北六ヶ所太陽光発電所」
(青森県六ヶ所村)
<出力>
71メガワット

<稼働開始>
2017年5月

<売電先>
東北電力

<元の土地用途>
工業開発地

<敷地面積>
143ヘクタール

<運営企業>
未来創電上北六ヶ所



参考記事

■ 2010年代、メガソーラーに参入する企業が相次ぐ

2010年代は、遊休地などを利用してメガソーラーに参入する企業が相次いだ。

2012年の時点では、再生可能エネルギーの普及に関しては、電力会社の買い取り価格が焦点になった。

メガソーラーなどの大規模太陽光発電に関しては、単価42円とする方向で経済産業省の「調達価格等算定委員会」でまとめられていることから、採算に合うとみた企業からの参入が増えた。

遊休地などが利用できる企業に関しては売電による収益増と、再生エネに取り組むことによる企業のイメージアップと一石二鳥のメリットが図れることから、今後も参入企業が増加する期待が出た。

当時の各企業の計画は以下の通り。

<メガソーラーに参入する企業(2012年)>
会社名 計画
ニッケ
(3201)
ニッケゴルフ倶楽部土山コース内に約30億円を投資してメガソーラー建設。
2013年3月下旬からの事業開始を目指した。
一般家庭の2600世帯分を関西電力に売電し、年間売上高で4億円の寄与が期待された。
近畿日本鉄道
(9041)
三重県内の遊休地にメガソーラーを建設。
2013年度中にも発電を始める計画だった。一般家庭6000世帯分の電力を売電するプロジェクト。
ヤマダ電機
(9831)
約300店の店舗の屋上に太陽光パネルを設置。
一般家庭で約2万世帯分を売電する計画と。


■ 日本の巨大メガソーラーTOP10