所長、竹内秀樹のプロフィール

竹内秀樹 竹内秀樹(たけうち・ひでき)

竹内秀樹は仙台に生まれ、給湯器メーカーのエンジニア及び営業としての勤務を経て、2001年、竹内秀樹太陽光発電システム研究所(TSS)を設立しました。

略歴

竹内秀樹 1956年11月、仙台市青葉区出身

1979年3月、明治大学卒業

1974年4月、大手給湯器メーカーに入社

システムエンジニアを経て、29歳で営業職に。

1984年~、3年連続で年間ベストセールス賞

1988年、外資系エネルギー商社に入社

1996年、独立し、竹内秀樹エネルギー研究所を設立

2001年、竹内秀樹太陽光発電システム研究所(TSS)を設立

竹内秀樹の調査報告

~2009年の竹内秀樹のレポートより~

太陽電池業界は、かつてのDRAMや液晶と同様に、材料や製造装置を内製する垂直統合型の日本の太陽電池メーカーに対し、装置などを外部調達する水平分業モデルを展開する海外メーカーが資本力と政府の補助を受けて、シェアを奪い取るという構造になりつつある。

製造装置を外部調達に頼る企業の比率が上昇し、太陽電池製造装置市場は太陽電池を上回る成長を遂げよう。

半導体や液晶でも産業の発展とともに製造装置市場が成立し、最終製品市場よりも高い成長を遂げてきた。

半導体・液晶とも技術の変化があまりに激しく、開発コストも巨額になり、設備コストの低減、開発期間の短縮のためには製造設備は非競争領域であるとして、半導体・液晶製造装置の製造を外部メーカーへ頼り、デザイン、マーケティング、プロセスで他社との差別化を図った。

現在、海外の太陽電池メーカーは市場への参入を急いでおり、手っ取り早く製造技術を手に入れるため、製造装置は外部調達がほとんどである。

また、これまで内製化に拘っていたメーカーも、世界シェアの高い装置メーカーから装置を購入し、産業界の技術トレンドを把握しようとしている。

産業界の発展の速度が激しくなると、垂直統合型に分類される企業でも、非競争領域は外部のメーカーに任せて、自社は差別化領域に特化する傾向が見られる。

半導体産業でも、装置メーカーがハードの提供だけでなく、プロセスレシピの提供、ほかの装置とのインテグレーション・プロセス管理なども装置メーカーが請け負うようになった。

その結果、竹内秀樹太陽光発電システム研究所(TSS)のまとめでは、半導体の市場規模は70年からの30年間で64倍になり、製造装置市場は同じ期間で半導体市場の成長を大きく上回る177倍へ拡大した。